様々なユーザーを囲い込む複数の選択チャンネル

合格実績だけを並べたチラシを塾の広告でよく見ることがあります。通った成果として合格者数や就職データなどの実績はもちろん大事ですが、それだけが充実していればいいのかというとその限りではありません。実際に学校や塾が生徒やその保護者から選ばれる理由は『レベルが高い』『月謝が安い』『家から近い』、さらに『友達が行くから』など様々です。少子化が進み、生徒の絶対数が減少しているからこそ、そこで生き残っていくためには、これまで対象としていなかった層を取り込んでいかなければなりません。そのためには、これまでとは違った魅力を打ち出していく必要があります。その場合、できるだけ既存のターゲット層にもメリットになるものが望まれます。某有名飲食店の代名詞でもある『早い・安い・うまい』というようにバラバラでも成り立ちながら、それらが一つになって何倍ものパワーを持つことができるようなものが理想です。例えば超難関校を対象としている進学塾が、生徒を増やすために、学校の勉強を主体とした補習クラスを新設するのは、『進学塾』としての軸がぶれてしまうので、あまり勧められるものではありません。この例でいうのなら、部活との両立ができるように、授業開始時間をずらしたコースを用意するほうが、現実的ではないでしょうか。『超難関校に進学できる』という魅力に『部活との両立ができる』という魅力がプラスされるわけです。このように単純に手を広げるのではなく、根幹にある存在意義・理由からずれない層へのアプローチが必要なのです。