揺れ動く公教育と共に歩みだした新しい私教育の役割

かつて学校と塾は相容れないものでした。特に塾は子どもに無理な受験を強いる権化のような存在として一時は社会からも批判的な意見が大かったように思います。
ところが新指導要領の実施にともなう学力低下が顕著になってくると学校の先生の中にも、塾の必要性を感じる層も生まれてきました。
そして2008年にはいってからは、東京都の公立中学校で塾講師が授業を行うという異例の取り組みが始まっています。
これまでにも非公式ではありますが、学校の先生から塾もしくは予備校を勧められたという話はありました。しかし学校内で塾の講師が授業を行うのは別次元のことです。学校が受験指導は学校の授業だけでは対応しきれないことを認めたといっても過言ではありません。
学校の先生方の中には、否定的な方も多いかと思いますが、この取り組みは非常に高く評価できるものではないでしょうか。
いわゆる超難関・難関といわれる学校を受験するためには、それ相当の準備が必要なのは言うまでもありません。しかし、それを全生徒を対象にした授業の中だけで賄うのには、無理があります。そこを塾講師による補助的授業で補えるようになれば、この問題を解決できます。
もちろん地域毎に複数ある学習塾の中からどこかの塾を選ぶことで必然的に生まれる『学校公認』という冠を与えてしまう問題もありますし、一概にいいことばかりとは言い切れないものです。
基礎学力、基礎生活習慣などを教える学校と受験指導をする塾という役割分担は、今後も多くの議論が必要となってくるでしょう。